羽州街道
羽州街道は現在の福島、山形、秋田、青森4県を結び、全長約500kmに及ぶ近世の幹道。
奥州道中の桑折(現・福島県桑折町)から分かれて北西に進み、山形、湯沢、横手、久保田(現・秋田市)、弘前を経て、油川(現・青森市)で再び奥州道中と合流する。
秋田道とも呼ばれる羽州街道は江戸時代初期に整備され、58宿とも63宿とも数えられた。横手から油川までの羽州街道は、久保田までが現在の国道13号に、久保田以北は国道7号にほぼ重なっている。
慶長7年(1602)、秋田藩主となった佐竹義宣は、翌年、久保田の地に築城を開始。領内を流れる雄物川と米代川の舟運を重視した。二つの川に沿うように開かれた羽州街道は舟運と結びついて商品流通の道として発展した。 |