中山道
五街道のひとつ中山道は、参勤交代の大名や日光例幣使が通る政治の道であり、江戸や京大坂の文物が行き交う文化の道であった。宿場と街道という近世の景観のほとんどが失われていく中、妻籠宿を中心とする中山道は国道や鉄道という近代交通網から外れたことで、その景観がほぼ残された。
南木曽町内の中山道(歴史の道)は、昭和53年度から56年度にかけて全国で最初に整備事業が実施され、昭和62年には全長約20キロの内8.5キロが国史跡に指定された。江戸時代の風情漂う道や町並は、かつての賑やかな往来を現在に伝える歴史街道として人々の人気を集めている。 |